こんにちは!
大学受験の塾といえば、河合塾、駿台、東進…など沢山ありますが、河合塾に通われていた方も少なくないのではないでしょうか?
河合塾を出た後、塾から個別指導員としてバイトしないか?という案内状が届くことがあります。
筆者は実際に河合塾で個別指導員として二年程働いていました。
案内が届いている方や、塾でバイトしてみたいといった方に向けて、この記事では
- 個別指導員ってどんなバイト?
- 採用条件は厳しい?
- どのような待遇?
- やりがいはある?
といった内容について説明していきますので、ぜひご覧ください!
個別指導員とは
河合塾といえば真っ先にイメージされるのは集団授業ですが、実は個別指導も行われています!
個別指導員はその名の通り、個別指導を行います。
指導員の対象は大学生・大学院生で、生徒の対象は高校生が基本となっています。
科目は数学・英語となっており、国語や副教科の指導は行いません。
また、数学科、英語科は独立しており、一般的にはそのどちらかに所属することになります。
どのような人が採用されるの?
案内状などには採用基準などは特に明記されておらず、応募する人は何が基準として採用されているのか不安になると思います。
以下の採用基準は、実際に個別指導員として働いた筆者からみた主観的なものですので、あくまでも参考程度にとどめてください!
学歴
学歴には恐らくそれなりに比重が置かれています。
実際、筆者の同僚では東大の学生の割合が非常に高く(少なくとも半分以上)、逆にMARCH未満の学生は全く見かけませんでした…
提出する履歴書にも当然所属大学を記入しますので、参考にされている可能性は高いと考えて間違いなさそうです。
一方で文系か理系かはそれほど考慮されていないようです。
文系であっても数学科で文系数学を教えられますし(文系で数学が苦手な生徒も多いので、需要があるのだと思います)、理系で英語を教えることにも特に問題ないようです。どちらにせよ、教えることの上手さが重視されているのだと思います。
性別
個別指導ということもあり、男女比を揃えていそうに思われますが、実際には男性が非常に多く、男女比がとても偏っていました。
そのため、性別によって区別をつけることはしていないように思われます。ただし、職場によっては、偏りを解消するための若干の優遇等はあるかもしれませんね!
実際、個別指導員は生徒と一対一で接するので、男性指導員しかいないとなると不都合があるのかもしれません。
ただ、男性指導員が女子生徒を指導するというケース(その逆も然り)は多々ありましたので、性別は指導員と生徒のマッチングにおいて考慮されていないのかもしれません。
成績等
河合塾出身の応募者は、模試の成績を採用資料として使用されます(改めて採用テストを受けることも可能です!)。一方、河合塾出身ではない方は採用テストを受験します。
この成績は、ほぼ間違いなく重要な参考資料になっています。
生徒を指導するバイトということもあり、当然といえば当然ですが…
実際に面接の際にも過去の模試の成績についての言及がありましたので、確実といっても良いと思います。
面接
面接は個別担当の社員の方と行います。
個別指導員に応募される方は、バイトが初めてという人も多いと思いますから、それなりに緊張するかもしれません(筆者はガチゴチでした笑)
面接とは別に、実際に教える様子を見せるテストもすることがあります。
これまた非常に緊張しますので、応募する方は頑張ってくださいね…
その他
生徒の前に立つ指導員という性質上、身だしなみ等もチェックされています。
これは採用時に関わらず、採用後も時々指摘されていましたので、当然考慮要素にはなっていそうですね。
待遇・働き方
給与
河合塾の集団授業は一コマ90分ですが、個別指導も時間割は共通ですので、一コマ90分です。
そして一コマあたりの給与は3000円となっていますので、時給換算で2000円です。
しかしこれには罠があり、その前後の打合せや報告書記入の時間も含んで3000円ですので、実際には時給は2000円を全然割ってしまいます。
打ち合わせや報告書記入が想像以上に時間かかるんですよね…
他に授業後に生徒と雑談とかしたら(意外とよくあります)、時給はどんどん下がることになってしまいます笑、まあ楽しいので良かったのですが!
手当等
他の一般的なバイト同様交通費は出ますので塾から遠くても大丈夫です!
ただし一般論として、バイトは通勤時間が長いとすぐ嫌になってしまうので、通勤に一時間弱かかる!といったことは避けたほうが良いと思います…
経験上、通勤が30分を超え始めると、嫌になってきますね笑
昇給
年度末に一度、昇給・フィードバックがあります。
校舎によると思いますが、昇給は雀の涙より少ないので期待しないほうがいいと思います笑
業務内容
基本的には、生徒に対する指導がほとんどです。教える内容などは、担当の社員さん・先生が決めてくださりますので、それに従った内容を指導すれば大丈夫です。
しかし上述の通り、指導報告書の記入などは時間をとられますね…
また他の個別指導同様、スーツ着用です。ここが気になる人は、家庭教師などより自由な仕事のほうがいいかもしれませんね…
途中でやめられる?
やはり生徒を指導する以上、引き継ぎなどの事務が生じてしまうので、年度途中での退職などはいい顔をされないと思います…
筆者は年度の変わり目にやめようと決めていたので、年が変わる前から事前に退職の意志を伝えていました。
やりがい
筆者の個人的な意見になりますが、やりがいは非常にあります!
長期間の指導が原則なので、一年間見続けた生徒の成績が伸びてきたりすると、やはり楽しいです。
あと、大学生になると高校生と話せる機会というのもあまりないので、雑談中に若くていいなーと羨ましくなったりもします笑
筆者が二年で個別指導員をやめた理由
退職した理由はいくつかあるのですが、
- 大学の勉強に集中したほうが良いかなという焦り
- 給与が思っていたほどよくない
- 高校の内容を忘れてきて、教えるのが難しくなってきた
といったことが挙げられます。
この中でも給与の待遇という面は個人的に大きかったです。
筆者はバイトをするのにあたって、給与(コスパ)をとても重視しているので、事務作業などで実質的な給与が下がっていくのが少し不満でした…
しかし河合塾での指導経験は、後で他の教育関連の仕事をするにあたって非常に役に立っています。
当然、教え方が上手くなるという側面もありますが、最大手の河合塾に採用されているということがネームバリューとなり、他の仕事の採用試験においても有利に働きます(実際、筆者はそういった体験をしました!)。
指導員はこんな人にオススメ
以上、河合塾の個別指導員について解説となります!
最後に、このような人には指導員がおすすめです!
- 教育関連のバイトをしたい人
- 大学に入学したてで、どんなバイトがいいか迷っている人
- バイトにやりがいを求めている人
教育に興味がある方にとっては、河合塾は制度がよく整っており働きやすい職場だと思います。
河合塾で働き続けるのも良いですし、上述した通り仮に辞めたとしても、その後の働き方に非常に有利に働きます。
そのため個別指導で迷ったら河合塾は有力な候補になると思います!
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